夏休みの宿題の読書感想文って親にとっても子にとっても大きな負担ですよね。
限られた文字数で自分の考えや思いをまとめるのって、正直難しいです。
それに型にはまった文章では、自分の思いを伝えづらいです。
でも、書き方のこつがわかってしまえば、自分の思いを自由に伝えることができ、
結構文章を書くのが楽しくなってきます。
いざ書いてみよう!
私は、自分が子供の頃に文章を書くのが好きで得意だったのと、
自分の子供と夏休みの読書感想文に取り組んだ経験から、
読書感想文の書き方についてのヒントが少し出せると思います。
では、さっそくスタートです。
まずは、一体どうやって書き始めたらよいのでしょう。
あらすじは最小限に
読書感想文を書く際に、あらすじばかりを書いてしまうケースがあります。
でもこれは、課題図書なら特に、内容について読む人がほとんど知っているので、
わざわざ説明する必要はないことです。
むしろ、あらすじだけを書く感想文であれば、書く意味はあまりないように思います。
なぜなら、「感想」がない からです。
400字詰め原稿用紙2~3枚に書きたいことをまとめようとすると、
本当に文字数が少ないことを実感すると思います。
そう考えると、あらすじに割く行は少ない方がよいのです。
本を選んだきっかけ
最初にこの本を選んだきっかけを書くことが多いと思います。
しかし、このきっかけが「母親に勧められたから」とか「表紙がきれいだったから」などだった場合、書く必要はあるでしょうか。
特筆すべき内容なら書くべきですが、ありきたりの理由であれば、無理に書く必要はないと思います。
感想文を読む側の気持ちになってみれば、そういった内容の選んだきっかけが書かれていたら、「この感想文、内容が薄そうだな」と思ってしまうことがわかると思います。
「私がこの本を選んだ理由は、表紙にかわいい絵が描かれていたからです。」と
なんでもない理由が書かれていたら、私ならもう読みたい意欲はなくなってきます。
読む人の気持ちを考えて書く
感想文の主体は自分(お子さん)です。
ですので、自身の思うことを書けばよいのですが、この内容で、読んでいる人は面白いのかなと、客観的な視点を持つことも大切です。
書きたいことを書いた後に、必ず読み返すという作業を繰り返していくことで、自分の熱い気持ちを冷静にまとめる文章を構成していくことができます。
自分が楽しく書かなければ、相手は楽しく読めない
私の持論ですが、自分がその文章を楽しんで書かないと、読む人は楽しんで読めないと思っています。
自分のあふれる思いを書くことで、書く喜びにつながり、そのワクワクが必ず読み手に伝染します。
本を読んで感動したら、切り口はなんでもいいので、思ったことをまず、
頭や手から出てくるままに書いてみることが大切です。
そして、熱く書ききった後から、
この文章は必要か、この表現は適正か、相手に気持ちが伝わるかを、
冷静に考え、構成していけばいいのです。
文章ってその人が話しているトーンや速さを表すことができないのに、
きちんと文字や行間にそういう細かな情報がいつのまにか詰まっていて、
相手に伝わっていくものだと私は思います。
とっても不思議ですよね。
でも、魅力的な文章を書く人って、文章の中にそういった香辛料やエッセンスを含ませていくことが上手な人なのだと思います。
始め方はなんでもいい
よくある読書感想文の書き出しとして、
「私はこの本を読んで。。。」や「私がこの本を読んだ理由は。。。」があります。
でも、読み手の立場になって考えると、このような書き出しで始まった感想文は、
「これから退屈な文章が続くのでは?」という心配に陥ってしまいかねません。
文章の切り口はとても大切です。
最初にインパクトのある文章は、読み手の心をつかみます。
「この後どうなるのかな」と読み進めたくなります。
この時、文章の形態はどんなものでもよいです。
丁寧な言い回しよりも、インパクトを大切にしてください。
ここでうまく書き始められると、意外とスラスラと文章が書けていくはずです。
文章に決まりはないので、苦手意識を持たず、自分の考えや思いに忠実に書いていくとよいと思います。
上手に切り捨てる
自分の思いを全部吐き出したら、今度は文章を削ぎ落として、洗練された内容にしていきます。
難しいのですが、自分の思いを少しずつ削らないといけないのです。
たった400字詰め原稿用紙2~3枚だと、全部の気持ちを盛り込むことはできないのです。
多分、削ぎ落とす量はとても多くなってきます。
文章を削っていく際には、
この文章は削っても熱量は削られないか、
意味は通じるか、
この言い回しの方が効果的ではないかと、
何度も吟味し、文章を組み立てていきます。
題名を考える
自分の書いた文章を基に、自分の思いをまとめる一文を考え、それを題名にしていきます。
文章の書き出しと同じで、題名を決めるのもインパクトの大きなものにしていくとよいと思います。
自分がコピーライターになったかのように、読み手が「おおっ!」と思う題名を付けてください。
できあがりはどうですか?
さて、少しでも文章を書く際のヒントの提示やお手伝いができたとしたら、とてもうれしいです。
文章を書くのって楽しいと思ってくれるお子さんが増えたら、私もとても嬉しいなと思います。
これをきっかけにゲームをやる時間を少しでも削ることができて、その時間を読書に回せたらいいですね♬