2019年9月29日にNHKの
「ダーウィンが来た!」で、
ロードランナーの特集が組まれます。
この鳥、とにかく面白く、
あまりに魅力的なので、
調べてみました。
ロードランナーはアメリカの人気者!アニメになって登場!
もともと私は、
アニメでロードランナーの存在を
知ったのが始まりなので、
この鳥が実在するとは思って
いませんでした。
アメリカのワーナー・ブラザースが制作した、
「Looney Tunes(ルーニーテューンズ)」
の中で、
いつもコヨーテに狙われて逃げる役で、
ロードランナー(Roadrunner)が登場します。
「ミッミッ(Beep!Beep)」という車の
クラクションの音で鳴きます。
超高速で走るので、いつもコヨーテは
ロードランナーを捕まえられません。
コヨーテをバカにしている感じが、
実際のロードランナーのイメージに、
なんだかぴったりするんですよね。
そして、憎めないキャラクター 😀 なんです。
砂漠を爆走、ロードランナー
ロードランナーは、
北アメリカ南部に生息しています。
砂漠を走り、獲物を捉えます。
その時ロードランナーは、
身を低くし、
大股に一直線に走ります。
「砂漠を面白い姿で一直線に走る」
これ、何か他の動物にも当てはまりませんか?
そうです 💡
昔、人気を博した「エリマキトカゲ」です。
「エリマキトカゲ」は高速ではありませんが、
砂漠でユーモラスな走りをし、
エリマキが立つという。。。
砂漠って面白い生き物が多いのかもしれません。
もしくは、
砂漠は私たちの住む環境と違い過ぎて、
行動が異常に見えてしまうだけ
かもしれません。
ロードランナーに話を戻すと、
「爆走鳥」と呼ばれるだけあり、
時速40km近くで走るそうです。
ウサイン・ボルトがおよそ時速45kmなので、
カラスほどの大きさとはいえ、その鳥が
こちらに爆走してきたら、
結構な恐怖です 😯
ロードランナーはなんのために走るの?そしてなぜ速いの?
当然、獲物を捕まえるためです。
でも、鳥ですので飛べます。
なぜ、飛ばずに脚力で勝負するのでしょう。
ロードランナーは地上で生活し、
飛ぶことは上手ではなく、
長い距離を移動できません。
そのため、スラリとした脚と、
長い尾羽をもっています。
がっちりしつつ長い足で地を蹴り、
長い尾羽で走行中のバランスを取っています。
空気抵抗をおさえるための前傾姿勢を取り、
理想的な走りのフォームで爆走します。
一直線に爆走して、捕まえるのは、
餌となる獲物です。
ロードランナーは、
昆虫、爬虫類、ネズミ、小鳥の卵、
サソリ、果実、
はては猛毒を持つガラガラヘビなども食べます。
ガラガラヘビを狩る時は
頭をクチバシで咥えて地面に叩きつけて
無力化した後にゆっくりと食べます。
結構獰猛です。ひえ~。
猛毒を持つ獲物も食べてしまうことから、
「魔術をつかう冷酷な殺し屋」と
呼ばれることもあるそうです。
ひょうひょうと食べてる様子を
見たら、確かにそんなイメージに
なりそうな。。。 🙄
ロードランナーの和名は、なんと!
日本名で「オオミチバシリ」と
「コミチバシリ」の両方のことを
ロードランナーとしています。
この字面から見ると、
大きな道路を走ってるヤツと
小道を走ってるチビチャンを
想像してしまいますが、
「ミチバシリ」という和名に
サイズが頭についているようです。
そもそも「ミチバシリ」って名前、
相当面白くありませんか。
そのまんまなのに、的を射ていて、
とぼけた感も出ている。
命名した人天才ですね。
しかし、ちょっと待ってください!
こんな和名があるなんて、
日本にも生息していそうじゃないですか。
でも、残念ながら、
「オオ」も「コ」も
「ミチバシリ」は、
日本では爆走していないのです。
北米の砂漠に生息している
彼らを、和名にしたのですね。
さらに、日本の動物園にもいません 😥
よく考えてみると、そりゃそうですよね。
爆走する場所のない動物園に
ロードランナーは留めておけませんから。
自動車仕様!ロードランナー
先ほど、アニメのロードランナーは
車のクラクションの音で鳴いていると
書きましたが、
実際のロードランナーには、
それに勝るとも劣らず、
自動車のような仕様を持っています。
それは、夜になると
体温を低下させることで
休眠状態になり余分なエネルギーを
消費しないようにします。
そして、朝になると砂漠の強い日差しを受けて
体温を上昇させます。
オオミチバシリの褐色の羽の色は
熱を吸収しやすいんですね。
夜、体温を下げて休眠状態って
まさに、車のエンジンを切って、
ガソリンを無駄遣いさせないのと
同じじゃないですか。
なんて驚異的な生態なんでしょう!
まとめ
知れば知るほど、ロードランナーは、
素晴らしい生態を持っており、
そして、楽しませてくれる存在だなと
感じました。
生で実物の走りを見てみたいと思った人は
私だけではないはずです。
でも、日本にはいませんので、北米まで
足を運ばないといけませんね。